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会社案内

現場の声から始める

マーケティング支援の現場では、検索ボリュームや競合サイトの分析といった数値データを起点に施策を組み立てるのが一般的です。私たちも、かつてはそうしていました。

しかし、歯科医院のマーケティングに深く関わる中で、あることに気づきました。数値を頼りにキーワードを選定し、コンテンツを制作した結果、サイトへの流入数が数ヶ月で8倍、9倍に伸びた事例がありました。SEOの観点から見れば、明確な成功です。しかし、その流入数の伸びに対して、クライアントの売上はほとんど変わっていませんでした。

アクセスは増えている。検索順位も上がっている。それでも、売上という最も重要な指標が動かない。この経験は、私たちにとって大きな転機になりました。

数字からではなく、対話から組み立てる

それ以来、私たちは施策の出発点を変えました。数字からではなく、まず現場の声を聞くことから始めるようにしたのです。

たとえば歯科医院のクライアントとの打ち合わせでは、一つの症例について10分、20分と時間をかけてお話を伺います。その症例では何が課題だったのか。患者様はどんな悩みを抱えて来院されたのか。治療にあたってどのような判断をしたのか。他院であれば別の方法を選ぶような場面で、なぜその選択をしたのか。こうした対話を一つひとつ積み重ねていくことで、先生ご自身も言語化できていなかった強みや、患者様に本当に届けるべきメッセージが見えてきます。

見た目の数字ではなく、事業へのインパクトを追う

このやり方に変えてから、数値上の変化は一見すると地味になりました。以前のように流入数が何倍にも跳ね上がるようなことは少なくなり、SEO単体のコストパフォーマンスだけを見れば、以前よりも効率が悪くなったように映ります。しかし、流入数あたりの売上の伸びは、以前とは比較にならないほど高くなりました。数字の見た目は派手ではなくても、クライアントの事業に確かなインパクトをもたらしている。私たちが追い求めるのは、そういう成果です。

検索ボリュームや競合分析といったデータを軽視しているわけではありません。ただ、それらはあくまで検証のための道具です。まず現場の声を聞き、そこから施策を組み立て、最後に数字で検証する。この順番を徹底することが、私たちの仕事の根幹にあります。

成果が出るまで、やり切る

マーケティングの施策は、始めてすぐに結果が出るとは限りません。特にSEOを軸とした取り組みは、成果が目に見えるまでに時間がかかることも多く、その間にクライアントが不安を感じるのは当然のことです。

過去に、こういう経験がありました。ある歯科医院のクライアントに対して施策を続けていたものの、約1年が経過した時点で、数値にも売上にも目立った変化が出ていませんでした。先方から「このままでは契約の継続は難しい」というお話をいただきました。

正直に言えば、その段階で先方が不満を感じていることは私たちも把握していました。日々のやり取りの中で、その不満を正面からぶつけられるような状況が続いており、私たち自身も精神的に大きな負荷を感じていました。取引の継続がなくなったとしても、それはもう仕方がない——そう思ってしまう瞬間が、正直なところ何度もありました。こちらとしても、契約を続けたいという気持ちよりも、この状況から離れたいという気持ちのほうが強くなっていたのは事実です。

しかし、成果を上げきっていない状態で身を引くのは違う、と思いました。クライアントが不満を感じているのは、私たちがまだ結果を届けられていないからです。その現実から目を背けて、関係性の悪さを理由に手を引くことは、私たちの仕事への向き合い方に反します。だから、「あと3ヶ月だけ時間をください」とお伝えしました。

伴走型支援ークライアントと一緒に動くから、成果が出る

その際、私たちはクライアントにも率直にお願いをしました。私たちはあくまで伴走する立場であり、私たちだけが動いても成果にはつながらない。だからこそ、クライアント側にも「ここをしっかりやってほしい」という部分を明確にお伝えしました。

クライアントはそれを受け入れ、実行してくれました。その結果、2ヶ月ほどが経った頃には「目に見えて数値が改善されてきた」というお声をいただき、そこからさらに1年半が経った現在では、当時と比較して5倍以上の数値を記録しています。医院の予約枠はほぼ埋まり、売上もかなり上がったというお言葉をいただいています。

この結果は、私たちだけの力で生まれたものではありません。クライアントが本気で動いてくれたからこそ、たどり着けた成果です。しかし同時に、あの場面で「あと3ヶ月」を切り出さなければ、この結果は存在しなかったとも思っています。

うまくいかない時期に手を止めるのではなく、原因を見つけ、次の打ち手を考え、動き続ける。いただいている予算以上の価値をクライアントに届けたい。その気持ちが、私たちのすべての仕事の原動力です。

クライアントとの向き合い方

「この人たちに任せてダメだったなら、仕方がない」

私たちは、クライアントにそう思っていただける存在でありたいと考えています。

それは、完璧な結果を保証するという意味ではありません。マーケティングに絶対はなく、すべてが思い通りにいくとは限りません。それでも、現場の声に徹底的に耳を傾け、成果が出るまで動き続け、クライアントと同じ方向を向いて走り抜いた先に、「ここまでやってもらったなら、納得できる」という信頼が生まれるのだと信じています。

親身に、愚直に、最後まで。それが株式会社ANCHOVYの仕事への向き合い方です。